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敗者たちの幕末維新(武光 誠)

投稿者:いこ@新選組副長最愛 投稿時間:2012年01月20日11時54分27秒 | コメントなし | トラックバックなし


図書館の分類(日本十進分類法)で「210=歴史」の文庫本になっていたので、歴史本だと思いきや、中身は「910=日本文学」だった件。
最後の最後で「これはフィクションです」と書かれていて度肝を抜かれました。
道理で、登場する歴史的偉人にえらく個性がついている筈だ。
驚いた。

タイトル通り幕末時の歴史的敗者側からの視点で描かれた連作短編小説。
ペリー来航時から江戸城明け渡しまで(お話が終わるタイミングが若干不自然な位置ですが、それはさておき)の時系列順に、各章で登場人物が交代します。
阿部正弘・井伊直弼を始め、松平兄弟に篤姫、和宮など、登場する人物は豪華な顔ぶれで計13人。
章も13章となっています。

前述通り歴史本ではなく、あくまで歴史小説なので、それぞれの人物にはキャラクターを持たせています。
会話も多数登場しますし。

基本的にはいいなとは思ったのですが(特に容保公と新選組の土方さんとの信頼関係には悶えた)小栗忠順が小物というか、凄く残念なキャラクターで描かれていたのはショックでした。
何か処刑されて当然な扱いで書かれていたような。
作者さまは小栗さん嫌いなのかなと、そう思ってしまった次第です。
読んでいて、ちょっと辛かった。

(2012/01/19読了)

分類間違いには驚きました......すっかり歴史本のつもりで読み始めたのに、きっちり歴史小説だったとは。
最後の断り書きで分かって、すっきりできたのでよかったですが。
この本はあくまでフィクションです、冒頭に持ってきて欲しかった言葉だ。

他の方の感想でもお見かけしましたが、敗者救済の物語と思いきや、人物像は辛辣です。
小栗さんに限らず、いい人として書かれている人物は、もしかしたらそう多くないかもしれません。
そこはかとなく漂う小者臭......哀れ。

 

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