December 2011
京都・幕末維新をゆく(木村 幸比古,三村 博史)
京都の幕末に関する史跡を、時系列ごとに通史と一緒に紹介してある本。
史跡巡りの際の案内図ではなく、どちらかというと、本番前に史跡写真を見ながら通史をおさらいしておくといったテイストです。
今の自分の用途には適していましたが。
一応史跡の地図も載ってはいますが掲載が小さく、またエリアごとではなく、あくまで「時系列」順に掲載されているので、同じエリアにあっても、後から登場することもあります。
歴史の流れ的には分かりやすいですが、いざ現地で史跡を巡って歩こうと思ったら、ページをまたいで見る羽目になります。
予習用、おさらい用と言ったのはそのため。
参考書にするにはいいですが、史跡巡り時のお供にするなら、エリアごとにまとまった本の方が適切かと思われます。
ユニークなのは、黒船来航以前の、「日本外史」成立あたりから通史・史跡を紹介してある点。
珍しい出発点だったので驚きました。
また割と新選組紹介が多かった印象です。
まあ作者さまが作者さまですので......
(2011/12/16読了)
いつぞやの京都旅行用に買っておいたまま、積んでたのも忘れておりました。
申し訳ない。
自分が今現在欲していたタイプに近い形の本だったので、色々助かりました。
解釈はやっぱり気になるところがありましたが。
例えば、茨木司、佐野七五三之助、中村五郎、富川十郎4人の件。
幕臣取り立て時に抗議した伊東派4人ですが、この本では近藤さんの指図で新選組に始末されたとされています。
ここも解釈の割れるところではあるのですが、最近は自刃説が強くなっていたために、久々にこの説お見かけして驚きました。
まあ平成12年本なので......(おかげでちと情報が古い)
[ 2011年12月16日10時17分28秒 ]
いっきにわかる新選組(山村 竜也)
最近はあまり初心者向けの通史本には手を出していなかったので、ある意味新鮮ではありました。
2011年になって発行された新選組通史の初心者向け本。
読みやすい文章で写真も割と入っているので、これから新選組について学ぼうという人には取っ掛かりやすい本ではないでしょうか。
多摩時代から京での活躍、戊辰戦争、そして土方歳三の戦死までを分かりやすく追いかけてあります。
ただ初心者向けですので、分かりやすくはありますが、情報量は決して豊富とは言えません。
取り上げられていない事件もありますし、戊辰戦争からはどうしても早足です。
また日付や解釈などが今の定説と違う部分もありますので、お気をつけください。
最新本の筈なんだがな......ちょっと「あれ?」って思った部分もあったので。
軍中法度の「戦死→死戦」であるとの指摘には驚きましたが。
軍中法度の原文写真をきっちり確認したことがなかったので、その点はまた別資料で見ておこうと思います。
隊長死んだら、全員その場で討ち死にしろだと思ってました、例にももれず自分も。
(2011/12/14読了)
「新選組検定、申し込み開始。」の記事でも紹介したとおり、新選組検定の参考書が決まりましたので、持っていなかったもう1冊を読んでみる。
上記で紹介したとおり、読みやすい初心者向けの本でした。
ただ、問題点も少々ありましたが。
解釈がどうしても作者さまのものに偏ってしまう点。
例えば、池田屋事件での沖田の喀血の話。
ここでは喀血せず、夏バテで倒れたという説もあるのですが、別説は紹介されていません。
また、芹沢鴨暗殺の日付も、この本では9月18日となっています。
9月18日は墓石に刻まれている日付なので、あながち間違いでもありませんが、当時の天候などから16日とする説もあり、18日は葬儀の日であるとされる場合もあります。
もし検定でこういう日付を問われる問題が出た場合、参考書の日付を取るのか、それとも自身が思っている解釈で答えるのか......どちらが正解なのか心配になります。
ちょっと読みながら色々心配になった次第です。
新選組の話は伝聞が多いために解釈が割れることが多々ありますので、検定で出されるであろう問題の正解をどうするのか、主催者側の手腕が問われるのではないかと思います。
どうするんだろう。
[ 2011年12月14日10時29分26秒 ]
新選組検定、申し込み開始。
以前、「新選組検定、とな。」という記事でも紹介したのですが、2012年3月18日に、第1回新選組検定が行われることになったそうです。
その申し込みが、つい先日から始まりました。
3級が4,700円、2級が5,400円、併願で9,800円とそこそこ値はしますが、新選組ファンなら是非とも受けたいところ。
自分も申し込み予定です。
過去問がない状況なので、どういった問題が出るかは分かりませんが、参考書は既に掲示されております。
うち1冊は自分も持っているし、読了済みだし、愛用していますので、ブクログの感想を紹介してお茶を濁してみる。
土方歳三に関する最新版と言ってもいい「歴史群像」シリーズです。
土方さんが【10人兄弟の末っ子】だったという、最新情報が採用されていたので、ファンとしては嬉しい限り。
また、天然理心流の技について写真つきの解説や、土方歳三愛用の刀についても紙面を割いて紹介してあって、ファンにはたまらない1冊になっていると思います。
これは買って損はないと思いますよ。
(2009/11/14読了)
土方さんに特化しているムックですが、新選組の歴史≒土方さんの伝記と言えなくもないので、新選組を勉強するにはいいかもしれません。
割と新しい情報も載っていて、自分としては好印象な1冊です。
もう1冊の方は未読ですが、今回図書館で借りてきたので、読んでみてから購入を考えようと思います。
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ただどちらもマニアック本ではないので、そう難しい問題は出ないと信じたいですが......どうなんでしょうか。
少なくとも、菊地先生の「土方歳三日記」が参考本でなくてよかったと安堵しております。
この本だったら諦めてた......読むだけでも一苦労だよ。
取り敢えず、例題出ないかなと期待しているところです。
テスト苦手なんだ、いい点取れる気がしないので......
(読むのは好きだが、覚えているかどうかは別問題)
【関連リンク】 (2011/12/12現在) ※敬称略
「新選組検定」公式ホームページ:http://www.kentei-uketsuke.com/shinsen-gumi/
[ 2011年12月12日15時14分58秒 ]
土方歳三日記 下: 新撰組副長、鳥羽伏見戦、箱館戦争、そして散華(菊地 明)
最近の読書では1番時間掛けてた。
「日記」とのタイトルですが、上巻同様に未発見の土方さんの日記そのものではありません。
土方さんに関わる内容の物を、書簡や他の方の日記等から抜粋して、日記のように時系列順、日付順に並べ、時折解説文を加えてあるスタイルです。
下巻は、慶応元年から明治2年までをまとめてあります。
上巻に比べて、かなり分厚いです。
基本的に史料から抜粋したものに現代語訳は付いていません。
それが大量に載せてあるので、土方さんの資料本としては秀逸ですが、読みづらいことこの上ないです。
解説も全てに付いている訳ではなく、解説文すら史料からの抜粋で現代語訳がない場合もあるので、「つまりはどういうこと?」と首を傾げる部分も。
限りなく上級者向けだと思います。
内容は非常に濃くていいんですけどね。
上巻でも指摘しましたが、日付順には並んでいますが、抜粋した史料の文中に日付が入っていない限りは、作者さまの解釈に委ねる他なく、本当にそれで合っているのか疑わしく思えてくるのは自分だけでしょうか。
写真が一切ないので確認のしようがなく、日付や解釈は作者さまの書いてある通りに信じる他ない形になっています。
まあ原文が載っているので、解説文を無視して自分で解釈できるにはできますが、中略もありますしね。
後、宇都宮や会津の記述も、仕方ないとはいえ少なめです。
特に宇都宮はもっと土方さんの記述があってもよさそうなのに、予想外に内容薄かったです。
史料の抜粋数は本当に素晴らしい量。
ただ不満点もあったので★4つです。
できたら、もう少し一般の方でも読みやすいスタイルで作ってくれたらありがたいんだけどな......
(2011/12/09読了)
※上巻の書評は「土方歳三日記 上: 生い立ち、上京、新選組結成、そして池田屋事件(菊地 明)」にて。
好きだからこそ、いつになく辛口書評です、申し訳ない。
原文抜粋はありがたいけれども、やっぱり現代語訳も添えてくれた方が分かりやすかったです。
如何せん、漢字とカタカナばかりの文章は、自分には読み辛くて読み辛くて。
慣れた方がいいとは思うのですが。
箱館戦争の辺り、特に二股口と一本木関門のところは、どうしても読んでいて目の前が涙で滲みました。
会津以降は本当に辛いんだ、読んでいて。
[ 2011年12月09日13時09分59秒 ]
2011/12/03*玉島ぶらり幕末巡りの旅、後編~西爽亭+α編~
2011年12月3日に母上同伴で行った玉島史跡巡りのレポの後編です。
よろしければ、まったりまったりとお付き合いください。
先に「前編~熊田神社編~」から見てくださると嬉しいです。
さて、後編は熊田恰が自刃した場所、西爽亭です。
それと、ちょこっとだけ寄り道な話もあります。
2011/12/03*玉島ぶらり幕末巡りの旅、後編~西爽亭+α編~の続きを読む
[ 2011年12月08日14時24分57秒 ]
2011/12/03*玉島ぶらり幕末巡りの旅、前編~熊田神社編~
たまには新選組以外の史跡も巡ってみようと思い立って、母上を巻き込んでみた。
2011年12月3日に母上同伴で行った玉島史跡巡りのレポです。
よろしければ、まったりまったりとお付き合いください。
普段は母上を連れて行きはしないのですが、今回は母上の故郷ということで、案内を頼みました。
母上、娘の趣味に付き合ってくれてありがとうございますですよ。
心より感謝。
さて今回巡ったのは、主に熊田恰に関係する熊田神社と西爽亭です。
短くまとめる予定が長くなってしまったので、前編と後編に分けました。
まずは前編、熊田恰の紹介と、熊田神社についてです。
2011/12/03*玉島ぶらり幕末巡りの旅、前編~熊田神社編~の続きを読む
[ 2011年12月08日10時37分12秒 ]
小栗忠順従者の記録―幕末遣米使節
小栗上野介は個人的に凄く好きな幕末の偉人ですが、彼が渡米時に何をしていたのかまでは詳しく知りませんでしたので(使節団にあまり興味がなく...)今回いい勉強になりました。
主に、小栗上野介に重用された佐藤藤七が残した記録をほぼそのまま記載してあります。
読みやすいようにカタカナ→平仮名、漢字などの訂正はしてありますが、それ以外はほぼそのまま読めるのは嬉しい仕様ですね。
渡米中の記録には絵も多数残されており、それをモノクロながら多数付けてくださっているのもありがたい限りでした。
どうやら佐藤藤七本人ではなく、ちゃんとした絵師が描いたもののようです。
そもそもその日記自体が写本らしいのですが、こうして当時の様子が分かる史料が残されていたこと、こうして本にしてくださったことは本当にありがたい限りです。
他にも、各史料に対する解説文、部分によっては現代語訳も付いています。
渡米前の準備段階で、アメリカ海軍の船長に詳しい聞き取りをした内容の記載、そして英語の発音記載などは非常に興味深かったです。
小栗上野介の活躍も渡米時、渡米後の造船所作りに関するところまで紹介してあります。
非業の最期を遂げる方で、そのことに関してはさらっと流してあるので、彼の伝記ではなく、あくまで使節団としての彼の活躍ぶりのみを記載してありますが、それだけでも彼が当時の日本人としては進んだ考え方をしているのがよく分かりました。
彼のことを凄く持ち上げて書いてますので、批判的な方には鼻につくかもしれませんが、史料のほぼ全文紹介してくれているところなどはオススメです。
色々興味深い本でありました。
(2011/12/01読了)
校正が甘かったのか、誤字等が若干気になりますが、内容は豊富でした。
栗本鋤雲とのやり取りの紹介も、凄く合理的な2人の会話に、こっちも気分が爽快になりました。
やっぱり、小栗上野介好きだなあ。
【関連リンク】 (2011/12/01現在) ※敬称略
東善寺(幕末開明の人・小栗上野介の寺)公式ホームページ:http://tozenzi.cside.com/
ようこそ倉渕村へ:http://www5.wind.ne.jp/cgv/
[ 2011年12月01日10時25分42秒 ]






いこ@新選組副長最愛